株式会社エフピコ 関東リサイクルセンターを見学しました
2023.04.28
2023年4月17日(月)午後、当財団の職員研修の一環として、株式会社エフピコの関東リサイクルセンター(茨城県八千代町)を見学しました。広大なセンターの敷地には、生産工場、物流センター、リサイクル工場と、生産・物流・循環の3つの関連施設を集積した関東の主要拠点です。
今回は一度使用した発泡スチロール製の食品トレーをスーパーマーケット等の店頭で回収し、原料に戻し新しいトレーにするリサイクル工場と、使用済PETボトルをスーパーマーケット等の店頭で回収し、食品容器として利用できる品質の再生素材を作り、PET製のエコ容器を製造するPETリサイクル工場を見学しました。
リサイクル工場ではスーパーの店頭で回収したトレーを原料に戻し新しいトレーに生まれ変わる「トレーtoトレー」の工程を見ることができました。手選別のゾーンは障がいのある職員の方が数名配置され、再生利用できないトレーを取り除き、白と色付きを分ける作業を行っていました。その後、風力選別、1次破砕、2回の洗浄、すすぎ脱水、2次粉砕後、溶融、押出してペレットを作り、最終的にエコトレーを製造します。スーパーの店頭で回収する際に、消費者が洗浄乾燥を行ってくれることにより、においやカビの発生を防ぎ、工場内での廃棄も減ることで効率的な資源循環ができるということです。回収拠点は全国のスーパーの半分となる約1万店舗に設置されているので、ぜひ回収にご協力いただきたいということでした。
また、PETリサイクル工場では、飲み終わったPETボトルを回収し、リサイクル原料をつくり食品トレーを作る「ボトルto透明容器」を行っています。搬入されるPETボトルは圧縮された状態で届き、異物を取り除いて粉砕します。その後洗浄(予備洗浄・アルカリ洗浄・比重分離・すすぎ洗浄・脱水)を経て不純物を更に取り除く揮発留分除去を行います。再生ペレットとなった後は品質検査を経て生産工場に搬入しPET製エコ透明容器ができます。
このような「エフピコ方式のリサイクル」は消費者・販売店・配送会社・エフピコの全員参加の取組があって、限られた資源を無駄なくリサイクルすることを可能としています。
今回の視察を通じて、日ごろ使用している、発泡トレー、PET容器等が、再度製品として利用していくためには、「消費者」が重要な役割を担っていることを改めて痛感しました。
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創業60周年を記念して公募したグループマスコットキャラクター
「ピコザウルス」を囲んで -
貴重なお時間をいただき、エフピコ様の取組をお話いただき、
最後は意見交換をさせていただきました