株式会社トベ商事を見学しました。
2024.07.04
2024年7月1日(月)午後、当財団の職員研修の一環として、足立区入谷にある株式会社トベ商事の足立営業所を見学しました。トベ商事は創業1893年(明治26年)、130年以上に亘る歴史を有する会社です。空きびん回収販売業から始まり、時代の要請に応じて発展、今ではガラスびん、廃プラスチック、ペットボトル、缶などの再資源化を行う中間処理業者として地域で重要な役割を担っています。従業員は177名、うち43名は障がい者です。
足立営業所には8つの作業所があり、対象とする廃棄物に応じて施設が整備されています。初めに見学したびん洗浄施設では、生協のパルシステムや生活クラブなどの提携先から回収した多種のガラスびんが洗浄装置にかけられていました。年間500万本以上を取り扱う設備は、洗浄だけでなくラベルはがし、乾燥、殺菌、欠品検査が一つのラインで行われていました。最近は、AIを活用してガラスびんの欠品検査をする手法を高等専門学校と連携して開発しているとのことです。社会的なリサイクル意識の向上を反映して、化粧品会社からもガラスびんの洗浄方法について相談を受けているそうです。
ペットボトルの回収では、セブンイレブンの実証試験に協力しているとのことで、セブンイレブンの店舗でナナコポイントと引き換えに回収したペットボトルが1日60トン運びこまれ、ベールに加工されていました。他にも、コンビニエンスストアや自販機から回収された混合ごみ、北区や豊島区などの一般家庭から出たプラごみ、アルミ缶、不燃ごみが、機械と人力により分別処理されていました。
今回の見学は、ガラスびんや廃棄物の中間処理現場を見るだけでなく、企業の動向を知ることもできた機会となりました。また、リチウム電池や動物用注射器の混入が大きな課題との説明を聞き、自分自身でもごみ分別に一層気をつけなければならいことを実感しました。
- ガラスびん洗浄装置の説明を聞く職員
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回収されたペットボトルの山
回収地域によってラベルの有無に差があるとのこと